だってそれは子供の時間。

※ブン太・菊丸と幼馴染、ブン太勝ちの不二VSもの(最早自分テイストでごめんA)
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「悪ぃけどてめーにはわたせねーよ」

「っ」

 絶句する不二に、子供っぽくあっかんべーをした。
 子供でいーだろ?
 好きなんだから。
 そんな意思表示。
 相手は気取りたがりだから、知らない。
 が欲しいのは確かなもんだ。

「わかってんのは俺だけとはいわないけどなっ……けど、寂しくなんてさせたくないし」

 一人宣戦布告のすえ逃げ出しながら、俺は彼女をおっかける。
 たまたま偶然ちょっと目を離したすきに、もってかれそうになってた幼馴染。
 可愛くて大切にしたくて……けれど繭か何かみたいにつつんでやってたら、きっと壊れてしまう。


「歩けるようになるまでだぞ?」
 ――言っとくけど。
 告げたら、嬉しそうに、泣きそうな笑顔で、俺をみて、
「うん」
 って頷いてたあの頃。
 無人の家に戻る辛さってやつは、俺にはわかなくても 一人にはしたくないって思った。
 今も同じだから――

「……一人でもアイツはコッチに残りてーんだよ」

 親は放っておくばかり。
 でも悪い人たちじゃない。
 きちんと話せば分かってくれるだろう。
 
 
 数分後、予想通りの場所で見つけた彼女はうさぎもビックリな赤い目をしてて、多分始めてみた奴はぎょっとするんだろうが、そんな顔も俺には馴染みだったし(笑ってるのと同じくらい好きだとは言えない……昔はその顔のおおもとって俺だったし)

、俺ン家にくるか?」

 言ってみた後、ちょっと「やべーな」とか思ったけれど(親に了承とってねーよ。OK出ることは分かりきってるっつっても)
 
「……いいの?」

「でもそのかわり、ずっとな」

「え?」

「ずっとずーっと……約束。立ち直って、元気になって、もとのぷっくりしたほっぺたがつねれるくらいになったら、離してやらぃ」

「……む、そんなに太ったりしないも」

「だといーな。母さんの料理、小琴がくりゃグレードアップすんだぜ?」

「あ……」

 それ、自信ないかも。
 つぶやいてる内容も大抵理解できる。
 幼馴染だから――だとしたら、菊丸にもできたはずだ。

「太れ、で でぶん太とか 呼んでくるやつに、小琴と同じじゃねーかって俺が言い返せるようにしてやれ」

「ひどっ……でも、なんで分かったの?いっぱい食べたいって思ったって……」

「んなの、俺だからにきまってんだろ?」

 他愛もない会話。
 キョウダイみたいに聞こえるかもしれない、とても同居前の好きなやつへのお誘いには聞こえない会話。
 そう、こっそり同じ部屋――は無理でも、隣で、しかもドアが開通する部屋にするよう手配したとは思わせないような………
 ――男ってきたねーよな。
 とおもうが、俺は「汚くないよ」って、なら笑ってくれると思うし。
 それ以前に、ま、そこまで一気にかけのぼれるかわからない二人。

「一緒にいる、いさせるってきめたんだよ。俺がわかんねーで誰がわかんだ?」

「……うん」

「それとも……」

 他の誰かがいいのかよ。
 言いそびれたせりふが宙に浮く。

「え?」

 その刹那信じられないようなことがあった。

?」

 その隙間すら、不安すら読み取って、ぬくもりが伝わった。

「手、つなぐの。だってブン太君、あるくの早い……」

「あ、悪ぃ。じゃ、このままいくか」

 打ち消す暖かさは嫌じゃない。
 本当は恥ずかしかったりもすっけど、の【大切】って気持ちがあふれるから嫌だなんて絶対いえねー。

「なあ、

 お前、わかってねーよな。
 これがテイクアウトだ。本当の。

「……俺は笑ってるお前が好きなんだよ」

 どさくさまぎれに ちっちゃく落としたその声がこいつに届いてるかはわかんねー。でも、今日から、一つ屋根の下。






メッセで適当にシリーズC 
 この後ブン太家では、母さんやら父さんやらキョウダイやらとの争奪戦が始まる。


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