◇ それが彼らの日常   朝の戦い編(ジロ&ブン太)◇

「寝ちゃダメだって」

 言ってるそばから ことんと肩の重みが消える。
 きっと、『あの子』が落ちたんだ。

「うわ、あぶねーっつーの」

 見れば案の定、横でフォロー役……ブン太がそれをひっぱった。
 羽がぱたぱた言ってる(重そう……手伝わなきゃ)

「……毎回ごめんね」

「気にすんなって。な?

 助けてくれる彼の方はとにかく頼りになるんだ。
 だからついつい色々助けてもらっては迷惑をかけてる。

 ――……てそもそもの現況は『こっち』なんだけど。

 再び見やるは、すーうすう寝息をたててる出来の悪い妖精さん。

 ――可愛いんだけどなぁ。

 これでちゃんと「妖精さん」してくれてればいいのだが、エンゲル係数を上げるばかりだから困り者だ。(……ってエンゲル係数あげてるのは、ブン太の方?)
 兎に角、この寝ぼすけさんときたら、食べるのも寝るのも大好きだし……役にはたつより、こうやってパートナー(なのかな?)の足を引っ張る方が得意ときている。

「う?あ?」

 ねぼけ眼をこすって彼――ジロが起きた。

「なんだ、まだ朝……すー…」

「朝は普通起きる時間だろぃ!」

「あー…」

 ――寝てるよ、この子……

 どうしようもない。
 あきれた顔の私とブン太の視線がかち合う。
 そのときだった。

「あー!!丸井君に、。ずっりぃ〜!!仲良ししてる!俺うらやまCし〜」

 ……起きた模様。
 急に立ち上がったのか、肩にぽんっと重みがかかる。
 羽の音なんて聞こえないほどのハイテンション。
 ――うーん……
 起きたらおきたで、ジロはアレだ……


「静かにね」
「うっせーよ……」

 かぶさる声に思わず線を向ければ、げっそりしたブン太とまたも目があった。


「ずっり〜!」

 そうしてまたジロにやきもちをやかれるんだけど。 
 ――たまには、静かな朝を過ごしたい……
 望みはいつ叶うんだろうか。

兄貴と弟……みたいなノリ
ブンちゃんと一緒で幸せなジロ……
変換はCでどうぞ。

BACK