うさぎと狼(無駄に可愛いもん シリーズ)  05> 不二

「……えっと……」

 みないでほしいとおもうけれど、獲物だから仕方ない。でも食べられるわけでもおそわれるわけでもなく…

「うん?」

 にっこり首をかしげて こっちをじぃっと伺う狼さんにうさちゃんは戸惑いました。

「あの…」

「何?」

 にこり。
 やぱり楽しそうに笑うのです。
 でも理由がさっぱりわかりません。
 うさちゃんは 私がどんくさいからたべようとおもってるのかな?と最初は思ってたのですが、狼さんは「安心していいよ」と苦笑します。

「だ、だって……狼じゃない?」

「そうだね」

 ――そうだね、だって!

 うさちゃんはますますパニックになりました。
 肯定=たべてしまうよ、 の現れなのでしょうか。
 けれども狼さんはまだ距離を詰めてきません。
 安心させるように、その場にしゃがみこんで,視線の高さを同じにするのです。
 そのうえで「ただみてたいんだけど駄目かな?」
 なんていわれたら、断れるはずもないではないでしょうか。

「だめじゃないよ」

 ぽつり。
 呟くうさちゃんに、にこにこ笑顔が消えました。

 びくん。

 伸ばされる手に、おびえた頭をひきよせて、狼さんは「ありがとう」といいました。
 おそるおそる見たとき、やっぱり狼さんの目は綺麗な赤をうつしていいました。

……君の目の色がぼくにうつってるだけ」

 だから、こわがらないで?
 囁くような言葉に、うさちゃんはのみこまれてしまいました。

「食べないでずっとみてるのは駄目?」

「……で、でも…」

「平気、みてることがご馳走なんだよ」

 にこにこと、また笑顔が戻ります。安心させるように、可愛がるように……指先がうさちゃんの耳をいじりました。
「怖がらないでね」と唇がふれたとき、軽くみえた赤い目に、うさちゃんは思いました。
 じぃっとみてるめが、まるで 食事をしてるみたいだなと。

END

何かいてんだか……な、古い拍手うさぎシリーズ改訂不二。
甘ぇよ……と呆れてください

ブラウザバックプリーズ。