――それにしても、向日……それ、たたきすぎだろ。
英二はおそるおそる主人の方を見た
確かに、よくねている……
「そんくらいにしとこうって」
「んでだよ、菊丸」
「やりすぎたら食事作ってもらえなくなるじゃん」
「あ、たしかに」
納得するのも早い岳人は、「んっしょ」とかけごえとともに、彼女のそばを離れた。
「にしても、こいつおきねーんだもん」
「昨日遅くまで遊んでたからっしょ。時間ももう少しあるし、もうちょい寝かせとくってのは?」
「それもそうだな」
「あーあ、それにしても何で」
(――よりによって、向日と主人が被ってんだろ)
英二はこっそり横をみる、と、岳人も同じことを考えていたらしい。
「「ついてねーの」」
別に相手が嫌いというわけじゃない。
むしろ一週間で大分仲良くもなったし、バランスもとれてる。
時折岳人の暴走がとめられなきゃ隣の家から滝がくるし、逆に困ってうごかずにいれば岳人が動いてくれるのだ。
――でも……
こっそり思うのだ。
「俺だけのご主人さま、ってのにもあこがれるんだよなぁ」
思ってるのはどっちもおなじ。
だからこそ、の提案。
「勝負しよ?起きるまで後どれくらいかかるか」
今日持ちかけたのはたまたま英二だというだけで、岳人が言い出すことがあるのだ(むしろ多い)
「あ?」
柄の悪さを微妙にみせつつ、岳人が今日はなんだよ?という目をむけてくる。
「賞品は右肩にのっかる権利で。……うーん」
多少考えて英二は声をあげた
「後十分!」
右肩のほうが見てもらえる回数が多いのだ。
そして起きてくるまでの時間も大体予想がついている。
「ああ、なら俺は十五分な?」
岳人ものってきた。
さて勝敗の行方は?
そんな毎日……気にせずに、飼い主は惰眠をむさぼってる。
妖精さん……って……。詳しくはチェス頁をどうぞ。
ブラウザバックプリーズ。