RED(BLOOD) VIOLATION
「おい、。濡れてるぞ?」
わざと煽るようなことをいって、下着の中をかき回す。
「っ……ぴょっ……駄目だぴょ」
ベッドのスプリングが無駄に軋むが、まだ何をしたわけでもない。
これから……である。
「ああん?きこえねぇな。ちゃんと喋れよ」
少しだけずるい言い方をして、でも手つきはその数倍も優しくなっている。
金色に輝くやわらかい髪の毛も、ぷにぷにしたほっぺたも、女らしいというよりもまだまだ可愛らしいが勝つ少女をそこまで怖がらせる気はない。
「なんで意地悪するぴょ?」
「さあな」
わかんねー、実際どうしてなんだ?
景吾は考える。
今まで年上の女とは飽きるほどとは言わないが、そういうことがなかったわけでもない。
この年齢でどうかと思うが、平たく言えば興味が勝ってた。
でもこの少女に対しては違った。
何かが可笑しい。
たかがはずれるような感じさえあった。
「を誰だと思ってるぴょ?絶対いいようになんか、されないぴょ!」
強がりに肩が震える様が愛しくて、くっくっと景吾は声を震わせた。
「威勢がいい女は嫌いじゃない」
「ぴょ……やだぴょ」
フラストレーションがたまり、腕の中でが暴れはじめる
流石にここにきてあの三人を呼ばれるのはいやなので、口を塞いでやる。
「んっ……」
半分なみだ目になっている少女は幼すぎた。
自分の年もそうだが、これじゃ犯罪だな。
そんなことを思いながらも、景吾は手をすすめる。
やめてやれないこともなかったが、少し遅すぎた。
「どうしてこんなこと……するぴょ?」
「は?それが分からないってお前が言うからだろ?」
な、樺地?とかいつもなら隣にふる軽口に戻って、景吾が言う。
はそれに安心して、聞き返した。
「、分からない……ぴょ?」
「そうだ。わからないならお前が悪い」
数度の口付けでの息はすっかり上がっていて、それが妙に色っぽかった。
もうとまらない。
景吾は一気に服をはがし、隈なく指を這わせる。
やわらかい肌はかつて夢見たものと違って、赤ん坊のようだったがこれはこれで非常に男を刺激した。
あの三人が見たら泣くだろう。
夜な夜な二人がこんなことをしているとは思ってもいないにちがいない。
想像すると溜飲が下がる思いがした。
は空という幼馴染を呼ぶかと思って、最初こそ躊躇したが、キスから少しづつ格上げして鳴らしていくうちにその心配が無用としれた。
にはまだ恋愛自体わかっていないのかもしれない。
(でも俺はこいつをもらうけどな)
俺様のテクに酔いなとかいえればいいが、そこまでの経験を持ち合わせていないだけにあるのは真っ向勝負のみ。
優しくできないだろうことをせめて、と言葉に代えてやりたい――衝動に駆られる。
だが、ここでそれを口にするのは反則だ。
「お前は気づかなきゃいけないんだよ。なあ、?」
ちゅくちゅと淫猥な水音が響き、そのたび少女の身体がガクガクとゆれ始める。
耐え切れなくなった声が漏れ、もう口癖の「ぴょ」すら出ないようだった。
刺激を与えてはわざと核の部分を外し、また与える。
指を奥に進める程度で今日は我慢しようかと思っていたのに、それにはまだ景吾は若すぎた。
我慢がきかない。
ゆるゆると入り口を掻いてやり、数箇所いい場所をつついてやる。
「ょ……!」
変な声を出して飛ぶ少女を上から抱きしめ、一度そのまま弄り倒す。
容赦ない波が少女を飲み込むまで、そのまま膨れきれない胸をまさぐり、てっぺんの頂を吸い、舌を絡めるキスをする。
やがてぐったりしてしまうと、景吾は自分もシャツを脱いだ。
部活後のシャワーの匂いがまだ残っている。
石鹸とかすかなシャンプーの匂いも、だが、今ぴよこの香りの前にはあまりに薄かった。
次に少女が正気を取り戻したのは、ソノ感覚のせいだった。
蜜が溢れる部分に生々しい熱があてがわれて、は声を上げた。
「いやぴょ!」
知識がしらなくても身体が知っている。
本能が逃れようと必死になっていた。
「悪ぃ、無理」
少しだけ本音で答えて景吾はそのまま身体をすすめた。
大分ましになっていたとは相当の狭さ、開発されていない体の頼りなさにうめく。
「もう少し力抜け」
命令も切羽詰ったものになった。
「やぁっ!ん!!ぴょ!」
キスするぞ。
いちいち宣言して、優しく舌を絡めると、とくんと液を飲み込みながらなんとか静かになる。
同時に景吾は一気に自身を突きつけていた。
悲鳴。
誰かかけつけてくるかもしれないと思えるほどの沈痛な叫び。
それすら景吾を止められなかった。
(傷つくんだぞ……)
思うが仕方ない。
自嘲して、動き始めた。
快楽が押し寄せて、でも涙が出た。
(くそっ……)
絶対的に足りない何かを求めて、身体を高みへと導く。
ぴよこも最初こそ辛がったがだんだん甘い声を出すようになってきた。
だが、それすら景吾の心をさいなむ。
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「おい」
全てが終わって、また泣きそうになっているに、景吾の方が辛そうな目で問いかけた。
「まだわからないのか?」
「ん……ぴょ」
は馬鹿みたいに頷く。
「分からなくなったぴょ」
「――みんなお前をこうしたいと狙ってる」
自分を棚にあげて、言うだけ。
気持ちは言わない。
は、不意にズボンだけ着込んでベッドサイドに座る彼を後ろから抱きしめた。
「怖いか?」
きく景吾に「ううん……ぴょ」小さい声を返す
「なんで、毎回少しづつ震えてんのに、平気なの、お前?」
不思議そうに自嘲気味に問いかける男に抱きついて、離れない。
景吾の背中があつくなった。
そのまま心臓まで届く熱さだ。
は可愛くないことをまた言うに決まっている。
その前に口を封じてしまえばいいと思っただけだった。最初は……。
(おれにはあんまり可愛いこと、言わないのに……)
空には、あの三人には時折見せている。
それが特別だとも思わないけれど……。
兄貴として純粋に慕われ始めてもうざいだけだった。
なぜなら――。
「ちっ」
「跡部、怒ってるぴょ?」
「おこるのはそっちだろ」
「馬鹿ぴょ……。跡部は……ぴょ」
は泣きながらそのまま抱きつく手に力を入れた。
「わかってないくせに言うな」
は小さく答えた。
「分からないけど、好きぴょ……」
本当に小さい声。
「好きだぴょ。だから……」
言葉にならない。
景吾ははっと身体を強張らせ、それから振り向く。
泣いている彼女を抱きしめて……
「…………俺もだ…」
果たして言葉になっていたのだろうか。
翌日も懲りずに彼女は彼の部屋に来た。
無防備の意味を知っているのかは……分からないけれど。
END