「大丈夫かっ!!」
バチバチと火花の爆ぜる音と、聞きなれた声に佐助ははっと目を開いた。
「ここだ?!」
反射的に叫ぶ。
「ここにおる!!! 慶次殿、ここだ!!!」
呼応するように気付いた幸村が、ガッガッと扉を蹴り、少しでも場所をしらせるように飛びかかった。
「幸村?! 佐助、 いるなら、退いてろ!」
バーナーか、それともチェーンソーか?
慶次がもつ重機がガギガギと摩擦で唸る。いつもなら耳をきつく閉じて、出来るだけ避けたいような響きだが、それこそが「生」を感じさせてくれる。
ガっ――
ギ―ガガガガガガガガガッ
バンッ
扉が開き、
「よく――」
生きてたな――
声を飲み込むように、太い腕が二人を引きずりだし……
同時に――
逆行の太陽と、大きな人影。
次の刹那、押しつけられた埃臭い胸板に、息が詰まった。
「ほんとに――」
生きていて、よかった、と、そう――
見えない涙がどうしてか、分かってしまい……
「――」
「っ」
生き延びられた自分らの境遇以上に、その滴に、彼の反応にこそ、息を飲んだ二人がいた。
パラレルー。