遊び書き 1 >佐助&幸村でマフィアパロ

「つかん」

 高価なライターを使う彼は不器用で、一度試して駄目だとみるともう拗ねた表情を見せた。

「分かりましたよ」

 といいながらも、ため息がもれる。

 ――俺が着けなければ吸わないだろうに。

 わざと大人げなく、いってみせているのか、それとも本気なのか。佐助にはたまに幸村がつかめなかった。
 佐助の主――今やこのシマの頂点に君臨するボスは、そういう仕草をするとあまりに幼いのだ。
 だというのに……

「……助かる」

 火をわけるついでに何故だか、引き寄せられた首筋には息がかかり、ぞくと産毛が逆立つ。

「シークレットブーツなどはいてくるお前が悪い」

 身長差を理由に、やむを得ず近づいたかのようなことを言うが、実際はそこまでの差はない。
 そんなこと、幸村とて分かっているはずだ。
 何せ、彼たっての希望でのこの変装が、ブーツを選ばせたのだから。
 なのに、目の前の彼は、分かりやすく不貞腐れてくれるのだから、たちが悪い。
 
「なら変装なんてさせなきゃいいでしょうが」

「お前は俺のものだ」

 また何を……と、そう、笑い飛ばすには困ったことに視線が真面目すぎた。

「俺は自分のものをみせて、誰かにさらわせることなどせん」

 ――しっておるだろう?――

 つめたいような暖かい眼を笑う瞳に、自分はとっくの昔にとらわれている。

 ――どうしてくれようかね、このおひと……。

 佐助は、静かに息を吸う。
 さも自然に己の名を呼び、差し出される腕。
 眼がまるで抗うことなど許さぬよう、強い熱を湛えるのは気のせいなのだろうか。
 
「……忠誠を」 

 さしだされた手の平に口づけを……。
 佐助のその行為を、幸村はごく自然にうけ、再びエスコートを促した。

 ――猿飛佐助(俺様)はボディガードなのか、はたまた従者か。それとも――

 分からない位置に、佐助は内心揺れる。

「あまり無茶はしないでくださいね」

 本当に欲しいものがそういうポジションでないと、己でも知っていたから。

好きなものを書きなぐってみる その1。同じノリで伊達慶次書きたいです、次……