「…なあ跡部、なんで滝のこと苦手なん?」
休み時間のやり取りをみていたのだろう
忍足が余計な口を突っ込んでくる
「あーん?……何いってやがる、ヤツとは長ぇー付き合いだろうが」
「だからこそやん?何ですぐにげてくるん?」
「……しるかよ」
わからないものは仕方ない。
初等部まではそうでもなかった気がする。
アイツは全く今と変わらなかったし、今と同じように俺もアイツの考えが読めなかったがそれなりに交流はしていた。
何が起こったか、急に二人で話をしなくなったのは中等部にはいってからだ。
最初は何となくかと思っていた。
レギュラー同士仲もよかったし、準レギュになってからだってアイツは変わらないとおもっていた。
それがいつの間にか話さなくなった。
準レギュにおちたのはアレが一度目じゃない。
だが、滝はあのときよりもう少し前、その前か……あれを境に話さなくなった
「何かしたんちゃうやろな?」
「……してねぇよ」
嘘だ。
気紛れだった
生徒会の帰りによったアイツを引き寄せたのは。
ちょっとしたジョークのつもりが気付けば、驚いたあいつの……に……
「おい?冗談やん?そんなおこらんといて」
忍足はしらないから言えるんだ
――重症だな
やきがまわった。
滝は知ってたにちがいない。
だから哂う。
俺はそれに耐えかねて目を逸らすだけだ。。
この想いが何なのか、認めれば楽かもしれないがアイツはその瞬間俺に興味を失うだろう。
――実験してやがる。
耳打ちされた言葉の意味を振り返る
「ねえ跡部。なんで真っ直ぐ見られないの?……仕方ないねー」
それからあれはなんなんだ?
「……俺も同じだから」
……どういう意味なんだよ。
きんこーん。
チャイムがなった。
「忍足、てめぇは席にもどりやがれ」
「ほな、いわれなくとも。じゃ、またくるわ」
「勝手にしろ」
「あ、そうそう」
忍足は振り向きざまに にやりとわらった。
少しだけ影のある笑みに、何かがかぶる。
「滝な、跡部をよんどったで?」
頼むからやめてくれ、そんな風にアイツを呼ぶのは。
「滝、準レギュの方でももめとったみたいでな」
普通に名字っつっても響きがちげーんだよ
なんだかんだで似た空気をもつ忍足すら避けてしまう俺は 宍戸のときの罪悪にさいなまれているのか。そうでなくてそれより前のあれにさいなまれているのか。
「どの道 井の中の蛙じゃねーか」
跡部は滝が好き、というのではなく、腐れ縁でが推奨なのですが片思いに見えてしまうのはアレです……(あれれ?
あくまで滝はシニカルに笑って跡部を見てるといい……。