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■ ぱんだぱんだぱんだ
質問・どうして男の子の会話は不毛なのでしょう? ****************************** 「ね、南。夢でさー出てくんだよ」
昼休みはわりとのんびり屋上でお食事。 「だれが?」
絶妙の地味な聞き具合。 「……ナイショ」 言葉は飲み込んだけれど。 「ナイショ」の響きと必要性に、胸のあたりがきゅっと詰まった。 「まあ別にいいけどな。で?」
そうそう本題。 「茶のCMあるじゃん?あれ?」
できるだけ軽く言ってみる。 「あーパンダ。そういえば、取らされたな」 お前に、と言外に含む南君。 「うん、ありがと。大切にしてるよ」
……多分。 「あれでさ、うばっちゃったって俺の××……」 「たんま!それ待て!言うな!千石!」
あらー?
茶化してないとまずいこともある。 ごくん。 「たんまはねーべ?」 取りあえず気づいたところから、つっこんで…… 「お前のほうこそめんごはまずいだろ」
ああ……フモウだな。会話。 「年上のお姉さんは永遠の憧れだな」
極論だよ、南。 「そう?手に入っちゃうってわかるから俺は嫌い。年下、可愛いーとか言ってさ」 「ん?」 すると南は目を見張って、お茶のパックを落としそうだったので奪ってみた。(パンダじゃないけど) 「どうかした?」
そのまま飲み干して、はじっこのゴミ箱に投げる。 「いや……その、お前が何かを嫌いって言うの珍しいなと思って…(ぼそり)ことに女関係……」 「ああ、言われてみれば」
やはり南は鋭い。 「どうした?」
その静かな質問に泣きそうになった。 ******************************
帰り道、公園によった。 「ちぇっ」
やっぱいないか? ん?
帰ろうと背をむけたその向こう、自動販売機のとこに見慣れた影。
優紀ちゃんはちゃりんと音がしそうな、コイン投入をして、例のお茶を買ってた。 「?」
振り向いた無防備に、「うばっちゃった」とやりたい衝動に駆られるけど、男の子だからね。 「何してんの?」
にっこりスマイル。 「キヨ君か、びっくりした。どうしているの?」 「ん、学校帰りだよ。そっちこそ、どうしたの?」
あっくんがらみだったら嫌だな。 「これがほしかったの」
という。 パクッ やられた! 「うばっちゃったv」 隠し持ってたらしい、左手のパンダ。 あっけにとられる俺に優紀ちゃんは「やってみたかったから」という。 でも、その声も聞こえない。 「どうかした?」
そんなに近づかないで。 ちゅっ パンダにもう一度口付けをした。 「キヨ君……そんなに好きなのに貰っちゃってゴメンネ」
好きなのはパンダじゃなくて貴女です。 公園から分かれ道までの数分、また他愛も無い話をするだけ。 「優紀ちゃん、パンダ集めてるんだ。ならさ、今度はクリスマス版パンダいる?」 「えっ、何それ?」 「ゲーセンでよく居るの。そいつのサンタバージョン」 「見たことない」 「よくあるけど?でも、俺も欲しいからなあ」
あげようかな? おどけて見せて、 「じゃ二個とれたらね?」 大人でわがままを言ってくれない彼女に、何とか欲しいといわせたいのに玉砕したり。 「あっくんにとってもらおっかな」 「駄目だよ、あっくん下手だから」 「え?キヨ君、一緒にやったことあるの?」 「そう。いいデショ?」 なんて、自ら痛いネタふったり。 ああ、不毛で愛しい会話。 ******************************
質問・どうして男の子の会話は不毛なのでしょう? そのうち、質問文ごと変えたいのですが。(男の子⇒男・希望) ■ BACK ■ |