「す、好きです。付き合って下さい」
「えーと……あの、付き合ってと言われても……この状況ではまずいというか、山崎さんの許可がいるというか。土方さんの…」
「気持ちは自由だ。好きにしろっていわれました」
「はあ」
――私の場合、ちゃんとかと違って無害だっていうか……問題ないのかな?
腑に落ちないものはあるが、それはいい。
でもこのひとのこと知らないからどう返事していいのか、分からない。
どうしよう。
と思っていたそのときに、
「ひゃっ」
がっと、重心が後ろに倒されて、何やら聞きなれた声が耳元に――
「何をしてたんですか?こんなところで。冷える前に戻りますよ」
「さ、さ、山南さん?」
「参謀――」
「おや? 君は……うちの隊ではないようですが、何か用ですか?」
「俺は彼女に、告白をしていました。副長の許可ならとってあります」
「――参りましたね。副長ではなく、許可ならば私に取らなくてはならない。これは、私のモノですよ」
「っ」
「それはどういう?」
「どういうもこういうもない。――ただ、この山南敬介が所有しているというだけです」
そ ん な こ と あ り ま せ ん。
とは言えませんでした。
その後どうしたかって?
当然お説教。
「折角弁が立つのに使わないのなら、此処におきませんよ」
だそうな。
END
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